不育症
テンダーラビングケア
1984年に報告されたテンダーラビングケア(TLC: Tender Loving Care)は最近日本でも注目されています。
優しく愛に満ちた態度で患者に接するだけで、反復流産患者が健康な赤ちゃんを生むことができるという理論は、当初は信じられないものでしたが、うつ病患者に流産が多いことや、ストレスが妊娠に悪影響を与えることがわかるにつれ、TLCも反復流産治療の選択肢の一つになりつつあります。
患者のストレスをとるために使用する抗うつ剤を使用する医師もいます。その場合は抗うつ剤の催奇形性が問題となりますが、10回以上流産を繰り返した人がTLCで健児を得たという報告もあり基礎的研究も含め今後発展が期待される治療法です。