不妊症・不育症の鍼灸治療 女性のための鍼灸サロンvvB

サロン代表から不育症でお悩みの方へ

不育症でお悩みの方へメッセージ

お恥ずかしい話ですが、こういう仕事に長く関わっていながら、妊娠すれば自分自身は普通に出産できるものと信じて疑っていませんでした。統計的に30代後半の流産率が高いということは知識としてはありましたが、自分が病院で「残念ですが・・・」と言われるとは思ってもみませんでした。流産という言葉をどこか他人事のように捉えていたに違いありません。

一般的な流産の確率は全体の妊娠の15%、言い換えれば、妊娠したらおおよそ7人に一人は流産を経験することになります。流産率は25~34歳では約10%、35~39歳では約20%、40歳以上では約40%と、年齢とともに流産率は急激に高くなっていきます。厚生労働省の調べ(2007年)によると、妊娠したことがある女性の41%に流産の経験があり、「不育症」の患者は年間約8万人、16人に一人の割合にもなります(2007年厚生労働省)。そのうち染色体の異常によるものが60%、頻度も加齢とともに増加するとあります。

何よりも気になったのは、流産した77例において女性の42%に抑うつ傾向がみられたということ。長期の病院通いによる疲れや、高額な治療費による経済的なストレス、またつい自分の身体を責めてしまったり、周囲の言葉に傷ついたりと、心も身体もヘトヘトに疲れてしまう要素はたくさんあります。

心と身体が疲労していると次の妊娠に対して前向きになれなくなってしまいます。なかには妊娠に対して強い不安を感じる方もいらっしゃいます。

そんな時は一人では悩まず、ご主人やご両親、信頼できるお友達に自分の気持ちを表に出してみることで、少しずつでも気持ちの変化が期待できます。少し気持ちが落ち着いてきたら流産に関する資料を集めて、とことん調べてみるのもいいかもしれません。

不育症の大半は原因不明とされていますが、妊娠3回目で8割、4回目で7割の方が出産という研究報告もでています。私自身は妊娠3回目で無事、出産することができました。

待ち望んでいた大切な命を失う喪失感、なかなか癒えない悲しみ、そしてまた新しい希望を求める焦燥感とプレッシャー、できるのならばそういった気持ちは心にしまわずに言葉に出していただけばうれしいです。

サロン代表 宮城 希美子

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