しわ(皺)とたるみ
しわとたるみ
女性の美容の悩みで一番多いのがしわ(皺)・たるみかもしれません。若い頃には無縁だと思ってあまり肌のお手入れをしなかったり、乱れた食生活や不規則な生活を送っていると、陰でひそかに肌の老化を加速させてしまい、まだ若いのにしわが目立ってきたり、歳を重ねてきてから多くのしわが現れてきてしまいますので、 しわが目立ってくる前の若い頃から十分な注意とケアが必要です。
しわの種類
しわは一般的に、 額(ひたい)→まぶた→目じり→耳→頬(ほほ)→あごや口の周りの順番で見られるようになりますが、これらのしわの種類は大きく3つに分かれています。
- 真皮のしわ
- 加齢や紫外線の影響でコラーゲン線維の弾力がなくなったしわ。"真性のしわ"ともいいます。
- 表情によるしわ
- 表情を変えるときに一時的にできるしわ、徐々に固定化されていきます。
- ちりめんじわ
- 主に保湿が不十分で乾燥が原因でできた細かいしわで"仮性のしわ"ともいいます。
ちりめんじわと表情によるしわは生活習慣の改善やエステや鍼灸治療で回復しやすいものです。
たるみの主な原因
たるみは、皮膚細胞間の結合がゆるみ皮膚が弾力を失い、それと共に筋肉も衰え引力に負けて皮膚を支えられなくなることで生じます。目の周りや口元のしわは、広い面積をもつ額や頬のたるみによって引き起こされる、いわば副作用的な現象だといわれています。そういうことからも、気になる目元や口元だけを集中的にお手入れをするよりも、お顔全体をお手入れした方がより効果的といえます。
口角が下がって口が”へ”の字型になっていませんか?実はこれも頬のたるみが起因しています。無意識の時の”へ”の字型の顔をしていると、実際の年齢よりかなり上に見えてしまいます。
しわ・たるみのさまざまな原因
しわ・たるみの原因としては、主に加齢による皮膚の老化が多いのですが、そのほかにも下記のような原因が考えられます。
- 慢性疾患を持つ内臓の損傷やその機能低下
- 乱れた食生活(偏食、少食、過食)
- 過労・運動不足
- 不規則な睡眠
- 精神的ストレス
- 紫外線や肌にあわない化粧品の使用、強いクレンジングや過剰なメイクなどの環境的ストレス
乱れた生活習慣や病気などの身体的ストレスや精神的ストレスは体のホルモンバランスを崩し、肌への栄養の不足、水分維持力低下などの異常を引き起こした結果、老化現象を促進し、しわやたるみを発生させます。
表情によるしわの固定化も大きな問題となります。 いつも悩んだり、イライラして、顔をしかめている事が多い方の眉間には、くっきりと縦じわが刻まれてしまっています。また、目が悪いと物を見る時に無意識に眉間にしわを寄せてしまうことがありますので注意です。
肥満もしわ・たるみの大敵
大きなダイエットに成功した女性や引退したお相撲さんの肌をご覧になったことがありますか?太って皮膚が伸びてしまった状態から痩せた結果、体の表面はしわしわでたるみが目立っています。
若い頃のお顔の皮膚は新陳代謝が活発で、一旦伸びても、痩せれば元に戻りやすいのですが、20歳をすぎてくると、伸びた皮膚は元の大きさに戻りづらくなります。若い時は太ると顔まで大きくなることが多いのですが、歳をとると徐々にお肉は腹部に集中し、顔の肉は徐々に減ってきますので、顔のしわやたるみが目立ってきてしまいます。
20歳をすぎたらお肌にとって肥満は大敵といえます。普段から太らないように健康管理をすることもしわ・たるみ予防にとても重要なのです。
ご自分でできるしわ・たるみ予防対処法
なるべく原因となるストレスを避けることが主になりますが、ご自分でもマッサージなどでお手入れをすることができます。ローションマスク等で肌に水分をたっぷりと与え、入浴やマッサージなどで血行を良くし新陳代謝を活発にすること、日々の基本的なお手入れが大切になってきます。またたるみを防ぐということでは指の腹で「トントントントン」と顔の中心から外側へ軽く刺激を与える事も効果的な方法の一つです。
眉間のマッサージの方法
お手持ちの乳液、クリームを右手の中指と薬指の指の腹にとります。左手の人差し指と中指で”V”の形をつくり眉間をぐっと広げます。右手の中指と薬指の腹を使って、下から上に引き上げるようにくるくると細かい円を描きながら眉間から額の髪の生え際までマッサージします。力任せにマッサージせず、あくまでも優しいタッチで数回繰り返すだけで充分です。時間の無い方はメークを落とすときにこの手技を使ってもいいかもしれません。
エステ+鍼灸治療の効果
即効性があり、肌に正しい状態を認識させるためにもフェイシャルエステは重要です。肌をキレイにし、水分を与え、直接血行をよくし新陳代謝を活発にさせます。気持ちよいマッサージで、ついつい力が入ってしまっている顔の筋肉をゆるませ、表情によるシワを取り除きます。
東洋医学的に考えると、老化現象は腎機能が徐々に弱くなり、顔へ届く陽気(新陳代謝とエネルギー)が減ることによるものです。脾胃の機能が弱くなると、栄養分が不足し気血が足りなくなり肌への潤いが減少して、シワがでやすくなります。
じっくり内面から効果のある鍼灸治療の方針としては、主に下記の3タイプの治療が考えられます。
- 普段から腰や膝に負担を感じたり、耳鳴りなどがするタイプの方の場合
→ 腎の気を補い、老化現象を遅らせます。 - 貧血気味、月経量が少ない、髪の毛に元気ない方などの症状がある方の場合
→ 気血を補い栄養不足を解消します。 - 若いときから食が細くシワに悩んでいるタイプの方の場合
→ 消化機能を高め、しっかりと肌に栄養がゆくようにします。
おすすめのコース
直接、顔に鍼治療をすることにより、顔の血行をよくし、ターンオーバーを促すこともできます。鍼灸治療+エステで体の外と内からのアプローチで効率的に肌のしわを改善していくことができます。