吸玉治療とその効果
吸玉治療とは
吸玉(すいだま)治療とは、中が陰圧になっているカップを皮膚に密着させ、その吸引力で身体を刺激し、血行促進や神経症状の改善を促す治療方法です。
古代中国から行われ長い歴史を持ち、吸角、抜缶、英語では Cupping Therapy と呼ばれ、アメリカでは統合医療でも使用されるなど、ヨーロッパ、南米、アジアなど各地で医療または民間療法として認められて行われています。マッサージとは違う気持ち良さと効果で人気のある治療方法の一つです。
吸玉の効果
吸玉治療には次のような効果があるといわれています。
血行促進
吸引圧により血管を拡張します。血の流れが悪いと、栄養が身体の隅々まで行きにくくなるほか、血管内の脂肪分が固まりやすくなり血栓ができやすくなります。また血管が引っ張られることにより、動脈硬化の予防にもつながります。浮腫みや糖尿病、高脂血症など身体への良い効果は数え切れないといえます。
新陳代謝促進
吸引力により細胞の働きを活発にさせ新陳代謝が促進されます。新陳代謝が促進されると身体の異常が速やかに取り除かれますし、血液がキレイに、また皮膚の状態も改善されやすくなります。
自律神経機能向上
吸引力により神経を刺激し続けることによって、自律神経系に影響を及ぼすことができます。自律神経の働きを促進すれば、内臓の働きも活発になるほか、不眠や更年期障害などの緩和・解消にもつながります。
リラクゼーション効果
体が陰圧の力で吸われることは普段はなかなか経験することがないものです。体を持ち上げられるような、または”ギュウ”と体の肉をつかむマッサージを受けているような、不思議な感覚を味わい、頭の中にも刺激が届き、心身ともにリラックス感を味わうことができます。カップを外した後もジワジワと効果を感じていただけることでしょう。
その他
ほかにも、胃痛、高血圧、不眠、倦怠感、関節痛、更年期障害などさまざまな効果があるといわれています。