吸玉の痕について
痕がしばらく残ります
治療した箇所にはカップの丸い形の内出血痕(溢血斑)がしばらく残ります。※すぐに消えてしまうこともあります。
吸引の強さ、体の状態によって痕の色、また痕が消える時間は異なります。3日くらいで完全に消えてしまう人もいれば、2~3週間くらい残る場合もあります。定期的に続けていると、新陳代謝促進の効果により痕は残りにくく、また短期間で消えやすくなります。
施術直後は血行が良くなることでかゆみや皮膚のヒリつき感がでる場合がありますが、自然と治まりますのでご安心ください。
また、まれに水疱ができる場合があります。体内の水分(組織液)が多く、皮膚の下にたまっている余計な水分が表面に出てくるために起こります。水疱は潰さずにガーゼで保護すれば、痕と同じく2週間程度で消えます。
痕が意味するもの
吸玉の施術後の内出血痕は、東洋医学では、身体の気血津液の流れが停滞しているため、吸引することで体表に出てくる”瘀血(おけつ)”を主に表しています。
赤や紫色の痕が一般的で、コリの強い所や滞りのある場所ほど色が濃く出て、鮮かな紅の場合は病状が軽いというのが一般的な吸玉の痕の解釈です。
痕の膨らみがハッキリしない場合は実証・熱証、比較的大きい場合は虚証・寒証、膨らみが強い場合は体の水分が多く、痕が黄色がかっていれば湿熱、そうでない場合は寒湿であると考えられます。
吸玉の痕の色と気血の状態
変化なし
気血不足
やや赤み
ピンク色
ピンク色
流れ良好
赤茶色
滞り気味
濃い紫
焦げ茶
焦げ茶
瘀血