はじめましてmiyagiです。私自身の事を前半編、後半編に分けて少しお話させて頂きたいと思います。
(前半編)
私は1971年5月に沖縄で生まれました。翌年1972年に沖縄は、アメリカから日本に返還されていますので、変化する沖縄の中で育ちました。
実家が琉球空手道場で、幼い頃から兄や男の子達に混ざり、泣きながら修行をしていたものです。その反動なのか、美しいものに対しての憧れが強く従姉妹がクラッシックバレエを習い始めたのをきっかけに私も教室に
通い始めました。今思うと、バレエをやりたかったわけではなくそういう美しい世界に入れた嬉しさのほうが
強かったのだと思います。(空手の世界も美しいのですが・・・)
高校を卒業後、旅行関係の専門学校に入りました。興味があったというよりも、当時沖縄は就職難で、唯一観光業は華やかで受け入れ先が沢山あると考えたからでした。専門学校も2年生になると周りが
どんどん慌しくなっていきました。友人の就職先が次々決まっていく中、私一人冷めきっていて「こんな曖昧な気持ちのまま就職してもいいのだろうか?」「本当にやりたいことはなんだろう?」日に日に疑問が大きくなっていきました。夜は眠れず、朝は早く目覚め、何をやっても上の空、無気力、不安で一杯でした。
そんな時、雑誌をパラパラめくっていたら東京のメイク学校の広告が出ていました。高校を卒業する前、メイクの世界に興味があったものの沖縄には学校がなかったのと情報が少なくあきらめていたのですが、そのメイク学校の広告を読み終わった時目の前がパーッと明るくなり、体の中から力が溢れ出してきたのを今でも覚えています。
「東京に行こう!!」「メイクの世界に入ろう」
それまで無気力だった私を心配していた両親は東京に出したくはないけどやっと希望を見つけた娘を止める事は出来なかったのだと思います。「3年勉強して帰ってきます」という言葉を残し上京してきた私は
気が付くと今年で16年目の春を迎えようとしています。