よくある質問(FAQ)
鍼灸治療は流産の予防になりますか?
流産の頻度は約15%で、その原因の80%は胎芽・胎児側の染色体異常による自然淘汰といわれています。残念ながら染色体異常による流産を防ぐ力は鍼灸にはありません。
流産のリスクが高くなるのは、妊娠初期(12週まで)で80%、それ以降の後期流産は20%といわれています。後期流産は特にストレスと密接な関係があるといわれているため、全身の気血の流れを円滑にし、ストレスを和らげ副交感神経を優位にして体の働きを正常に整える作用がある鍼灸治療はその後期流産には有効と言えます。
妊娠初期に不育症と診断された方の場合、妊娠中の不安は相当なものとなります。不安は決して体にプラスには働かず不育症治療を阻害する恐れがあります。鍼灸治療は心身のリラックスにも直接的に効果を発揮しますので、その不安を軽減させ医師による流産予防の治療を後押しすることにもつながります。
妊娠後に定期的に鍼灸治療を受ける方は大変多く、ご出産後に「受けていて本当に助かった」という声をよくいただきます。流産の予防にもつながるほか、妊娠生活の負担軽減にとても役に立っているようです。
当院では母体が安定する12週目くらいまで定期的な治療をおすすめしております。ご不安な場合は一度担当医の確認をいただいてからがよいと思います。