呼吸の大切さ

皆さんこんばんは,今日は梅雨入りしたとは思えないほど良いお天気でしたね。
このまま梅雨明けをしてくれるとよいのですが、地方では雨が降らず水不足も心配されているようなのでやはり自然の流れではもう少し雨が降ったほうが良いのでしょうね。

突然ですが皆さんはご自身の呼吸の状態を意識して観察してみたことはありますか?

先日お客様がトリートメント後、「呼吸が楽にできるようになったわ、こんなに酸素が体の中に入ってくるのを感じるのは久しぶりな気がするわ」とおしゃっていました。私達は日頃無意識に呼吸をしていますが、家族や友人を観察してみてください、きっと大半の方は「浅い呼吸」をしています。
緊張している時は呼吸も速く浅くなりがちですが、まったりのんびりリラックスしている時は、深くゆっくりした呼吸をしているものです。

ちょっと意識して自分の呼吸を観察してみましょう。
呼吸が深くできますか?
この一見簡単そうに思える深呼吸は、ストレスがかかりすぎ疲れが溜まってくるとなかなか難しくなってきます。
思ったよりも難しいですか?

難しかった方はかなり緊張状態が続いているのではないでしょうか?
例えば仕事中や誰かとお話している時、無意識に呼吸を止めていませんか?

呼吸を止めていたり、浅い呼吸をしているなと気づいたら意識してゆっくり呼吸をしてみましょう。

私もこの仕事に就いたばかりのとき、仕事中に歯を食いしばって、息を止めて仕事をしていた時期がありました。その為、仕事が終わるとぐったりして、偏頭痛や疲労感に悩まされていました。常に体調が悪い状態でしたので、今振り返ってみると典型的な「癒されていない癒し人」だったと思います。自分自身体調が悪かったので色々な本を読み、話を聴き、サロンに行き、一つ気づいたことは普段無意識にしているこの「呼吸の大切さ」でした。

日常生活の中で、「 私は今、呼吸が早く浅くなっている?」→「そっか、緊張しているのね。」→「ちょっと力を抜いてみよう。」こんな感じで、最初は意識して自分の呼吸の状態を見てみること、自分の身体の声を聴いてみることからはじめるのもいいかもしれませんね。

今は呼吸について沢山の本が出ていますが、私の大好きな先生の一人、沖縄にある啓子メンタルクリニックの院長 越智啓子先生の著書の中でも 呼吸について書かれていましたので紹介しますね。「自分の呼吸の深さをしっていますか?とっても大切なことなのに、呼吸については家でも学校でも職場でも誰もきちんと教えてくれません。特に患者さんたちはビックリするほど呼吸が浅く時にはパタッと止めてしまっています!今増えている過呼吸症候群とか過換気症候群と呼ばれる症状は、呼吸を整えようと必死で頑張っている、体の正常化への自然な動き・プロセスなのです」

越智先生は著書の中で「鼻ゆっくり呼吸」をお勧めしていましたので参考までに載せておきます。

「鼻ゆっくり呼吸」とは腹式呼吸で、ゆっくり深~く鼻で吸って、止めて鼻で吐く これを3分間、口を閉じ、できるだけゆ~っくりと深呼吸する方法です。外気の冷たい空気が鼻粘膜のフィルターをとおって温められ、肺に入るので肺も楽で脂肪も燃やし、風邪もひかなくなり、疲れも取れる呼吸法なのだそうです。

なかなかお得ですよね、試してみる価値ありそうです。

女性の心と体(冷え性)

今日は過ごしやすい良いお天気に恵まれましたね。洗濯物が気持ちよく乾いていました。 通勤電車の中はもうクーラーがかかっています。クール・ビズという言葉がでてしばらく経ちますが、まだまだ実行しているのは一部の会社で、多くの会社員は真夏でもきっちりスーツを着込んでいるのを見かけます。

サロンでもよく、「会社の冷房がききすぎていて寒い、体が冷える」というお悩みの声を聴きます。男性に合わせて温度を調節している為、毎日の仕事場は女性にとって体が冷えてしまう厳しい環境になっているようです。

一般に「冷え性」は性ホルモンの不足や自律神経の失調から起こり女性に多くみられる症状ですが、先ほどのように冷房などによる外的要素、冷たい飲食物の摂りすぎなどでも起こります。

冷え性は病気ではありませんが「冷えは万病の元」といわれるように、冷え性はひどくなるにつれ様々な障害を体に及ぼします。体が冷えの状態になると血管や筋肉が収縮して全身の血液の流れが悪くなります。また常に冷えた状態ですと交感神経を緊張させストレスがかかっている状態になりますので、本来の治す力(自然治癒力)が働きにくい状態になってしまうのです。

ある調査によると、下腹痛・腰痛・頭痛など月経困難性を訴える女性332名中、冷え性を訴えるのは214名(64.5%)で、月経過多を訴える女性51名でも40名(78.4%)に冷え性が存在したといわれています。
また、常時強い冷えの女性30名選んで、生理前の心身の状態を聞いたところ、冷えの症状が無い人に比べて
「頭痛・頭重感」「下腹部痛」「腰痛」「腰がはる・だるい」「いらいらする」「怒りっぽい」「眠くなる」「疲れやすい」「思考力が低下する」などが明確に多かったと報告されています。

このように冷え性は婦人科疾患との関連も強いということがわかってきました。

「最近疲れが取れない」「少しのことでイライラしてしまう」「脚のだるさやむくみが気になる」など、病気ではないけどなんとなく不調が続いていて夏でも手足が冷たくなっているようであれば冷え性が原因かもしれません。

自分で出来る冷え性対策としてお勧めなのが半身浴です。お湯の中で温められた下半身の血液はゆっくり全身を循環していくため体は内側から温まり湯冷めもしにくくなります。疲れも取れますので20分以上ゆっくり入浴することを心がけてみて下さい。

冷房のきいている職場で一日お仕事をされている方は、ふくらはぎを冷やさないよう気をつけてくださいね。大きめのブランケットや可能であればレッグウォーマーでしっかり保温をしてあげてください。休憩時間には軽く屈伸運動をするのも効果的です。

ご参考までに…

体を温める食品: 生姜、葱、ニンニク(温めて飲むと効果的)

体を温め血をさらさらにする食品: 根菜類(こんにゃく、ごぼう、人参、山芋、蓮根)

暑い国の食べ物、夏に摂れる野菜や果物には体を冷やす作用があります。季節の食物を食べることは大切ですが冷房のきいている現代の環境の中では摂りすぎに気をつけましょう。特に冷え性を自覚している方はコーヒーよりは紅茶、スイカよりはリンゴなど、意識して飲食物を摂るよう心がけて下さいね。

レディース鍼灸(冷え性):形井秀一(著)参照

紫外線と私たちの肌

ゴールデンウィークも終わり今年前半の大きなイベントが終わってしまったーという感じでしょうか。。。
ゆっくりのんびり休めた方、旅行をしてリフレッシュできた方、もしかしたら休日出勤していた方、お疲れ様でした。
今回のゴールデンウィーク、最終日を除いて良いお天気に恵まれましたねー日差しは真夏並みの強さでした。

うっかり日焼けをしてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

一年を通して紫外線の量のピーク時は5月~8月。「えっ!5月でも?」とびっくりされている方いらっしゃいますか?そうなんです、5月~8月はほぼ同じ量の紫外線量と言われています。また曇りの日でも紫外線は私たちの肌に降り注いでいます。
紫外線を悪者にするわけではありませんが、シミやしわをつくる一番の外的要因ではないでしょうか。

「しみはわかるけどしわもできちゃうの?」という声が聞こえてきました。はい、しわも紫外線が大きくかかわってくるんですよ。

私たちの皮膚には皮膚の95%を占める真皮というところがあります。真皮には、血管、リンパ管、神経、毛根、皮脂腺、汗腺などが集まっています。そして肌の弾力をつくるという重要な働きをしています。弾力のある肌、ない肌はここで決定されます。それは真皮のなかの膠原繊維(コラーゲン)や弾力繊維(エラスチン)の働きによるものです。どちらもひも状の繊維で真皮の中でからみ合うようにして存在しています。

これらの繊維は肌の老化や紫外線などにより破壊され切れていきます。若い方でも、紫外線を大量に浴びれば肌の弾力を失い肌の老化を早めることに繋がるともいえます。早めの紫外線対策を今から始めましょう。
5年後、10年後の自分が悲しまないように。

余談ですが、私の実家のある沖縄では、毎日ハワイ並みの紫外線量が降り注いでいます。沖縄に行ったことのある方は御存知かもしれませんが、沖縄の人達は日中出歩きません。
沖縄の女性は海に行っても長袖のシャツを着、帽子を深くかぶり、観光客が肌を焼くためにビーチで横になりサンオイルを塗っているのを、遠くの日陰から日焼け止めを塗りながら眺めていますので、すぐ地元の人だと分かります。私の母も歳をとっていますが例外ではなく、洗濯物を干す時には、日焼け止めを塗り、長袖のシャツを着て、「よくこんなの売ってたねー」という位大きなつばのある帽子をかぶり、完全防御をして挑んでいます。
日々、ハワイ並みの紫外線と戦っているわけですね。

これからが紫外線のピークです。紫外線対策をできることから始めてみましょう

心地よい眠りへ

「私なんだかよく眠れないの」「私は寝ても寝ても寝たりなくて疲労がなかなかとれないんだ」

先日カフェでこういう会話が聞こえてきました。みなさんはどちらかにあてはまりますか?

特にこの時期は交感神経の働きが活発になる為、昼間の緊張が取りきれず夜はなかなか眠りに入れないという方も少なくありません。仕事や人間関係などストレスによって神経が高ぶっているのに加え、「眠らなきゃいけない!!」という焦りから益々目が覚めてしまうため眠れぬ夜が続いてしまう…眠れない当人にとってこんなに辛いことはありません。

私も以前眠れない夜が続いたことがあり色々試してみましたが、眠れない時には昼間の緊張を取ることから始めてみるといいと思います。

まずは入浴から。

ぬるめのお湯に好きな香りのオイルを数滴たらしゆっくり大きく深呼吸をしましょう。眠れないという方に共通しているのは呼吸が浅いことです。ゆっくり深呼吸することによって身体が忘れていたリラックス感を気づかせてあげましょう。入眠に導く効果の高いエッセンシャルオイルには、、ローズ、カモミールメリッサ、マージョラム、ラベンダー等がありますが、ご自身がホッとする香りや、嗅いだ瞬間に「気持ちがいいー」と思う香りは今、身体にとって必要な香りである場合が多いので直感を信じて試してみてください。

寝る前の一杯のハーブティーもお勧めです。
《バルサム》 レモンバームともいわれるこのハーブは神経の緊張と不安、それに伴う神経性消化不良を静めるのに役立ちます

《カモミール》 不眠症、神経性消化不良、恐怖症などの鎮静効果のあるハーブで、抗炎症作用、月経痛にも効果があります。

ぐっすり眠れる本(マイケル・ヴァン・ストレイトン・著  島津 智・訳)の中の快眠16の法則より

  1. 全ての迷信を無視すること。夢を見なくても発狂しません。眠らなくても成長します。
  2. 自分自身の体内時計を調整すること。何時に寝ようが毎朝同じ時間に起きなさい。
  3. 普通の”量の睡眠などありません。あなたに必要なものが必要量です。
  4. 喫煙の習慣があれば、少なくとも深夜はタバコなしですますように。
  5. カフェイン摂取量をかなり減らしてください。カフェイン抜きの代用品を見つけましょう。
  6. 空腹でベッドに入らないことと、脂っこい消化不良の食物を胃の中に詰め込まないように。
  7. ベッドの温度は暑すぎず寒すぎず。寝間着、夜着は肌触りがよく気持ちの良いものを。
  8. 寝付くのにアルコールに助けて貰わないこと。
  9. 痩せ薬や、失敗ダイエットを続けないように。
  10. 温かい風呂に15分間浸かりリラックスできるハーブの抽出液を少し使用すると大変効果があります。
  11. リラックスの技術(マッサージやストレッチなど)をやってみましょう。
  12. 体重をコントロールしましょう、定期的な食事時間を守ってください。夕食は特に重要です。
  13. 息切れがする程度の事を毎日30分やってみて下さい。
  14. 深く考えすぎないでください。特に昨日、先週、昨年の事にエネルギーを注ぐのはやめましょう。
  15. 最後に夜の休息が不安によって追い払われたときには思い切って起きてください。眠くなるまでベッドに入らないように。

個人的に効果があったのは2番の何時に寝ても同じ早い時間に強制的に起きるようにしていたら、そのうち体が疲れ自然に眠れるようになっていました。最近なかなか眠りに入れないという方はこのうちのどれか一つでも取り入れてみてください。

また寝ても寝ても寝たりない方には夢をよく見たり、疲労がとりきれず残っていると感じる方が多いようです。今日から規則正しい生活を心がけ体内時計を調節しましょう。寝る前にストレッチやアロママッサージで体の疲れを取る事も大切です。そして、心がワクワク活き活きするような新しいことに挑戦してみるのも良いかもしれません。