東洋医学の浮腫(むくみ)と鍼灸治療

浮腫の原因とその症状

浮腫は「津液の停滞」と考えます。 胃で食べ物(水穀)から津液は分離され、脾の運化作用によって肺に送られ、肺は送られてきた津液を全身に散布します。腎が全身に送られた津液を管理し、不用なものを膀胱に貯めて、最終的に尿として排泄されます。 この流れのいずれかの部位に支障が起こると浮腫が現れると考えられています。

浮腫は、主に脾、肺、腎、膀胱三焦の働きがうまくいかなくなることによって起こると考えられています。日本人の場合は脾の働きに何らかの支障が出て浮腫になるケースが多く、その原因は、日本は四方を海に囲まれているため湿度が高く、湿度に弱い脾が影響を受けやすいからだと考えられています。

よく使用される漢方薬

余分な水分だけを外に出して、良い状態の水分バランスに調整する働きを持つ、主に「利水剤」と呼ばれる漢方薬が使用されます。

鍼灸治療の方針

脾、肺、腎、膀胱、三焦の働きを整えつつ全身の血行促進と気の調整をはかり全身の鍼灸治療を行っていきます。

主に使用する経穴(ツボ)

症状や体質によって多少変わりますが、主に以下のツボに鍼灸治療を行っていきます。

日常生活で気をつけたい5つの点

  1. 同じ姿勢でいることを極力少なくする
    足は特に浮腫が出やすいところ、立ちっぱなしや座りっぱなしなど同じ姿勢でいることをなるべく避けて、オフィスやご自宅でまめに屈伸運動など足の血行促進を意識してください。
  2. しっかりと睡眠をとる
    頑張りすぎずに睡眠時間は十分に確保してください。就寝時には足を冷やさず特に足の浮腫が気になる方は足を高くして寝るのがよいでしょう。
  3. 体を冷やさない
    冷えは浮腫の大敵です、環境に合わせた衣類で体の温度調節をしましょう。
  4. 過剰な塩分摂取を避ける
    外食や調味料の使い過ぎは塩分過多になりやすいので、なるべく自炊をして調味料の代わりに薬味を上手に活用してください。
  5. 過剰な水分摂取を避ける
    冷たい飲み物はつい必要以上に摂取しがち、あたたかい飲み物をゆっくりと摂取するように心がけてください。

浮腫でお悩みの方へメッセージ

お顔がポッチャリ見えたり足が太く見えてしまったりと、女性にとって大敵の浮腫。 浮腫は鍼灸治療で気・血・水のバランスを調整することにより、症状の軽減が期待できます。

鍼灸治療はもちろんのこと、美容鍼灸のコースで、身体のバランスを整えつつマッサージをすることによりお顔もスッキリできます。

浮腫は日々の生活習慣が大きく関係しますので、鍼灸治療だけでなく、生活習慣の見直しもご一緒にしていき、むくみづらい体質づくりのお手伝いをしてまいります。

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