美容鍼灸とその効果

美容鍼灸

美容鍼灸とは一般的に、外見に現れる身体の諸症状、たとえば髪や皮膚の色や質の異常、また肥満や姿勢異常などの 体形の改善または予防することを特に重視した美容中心の鍼灸治療のことを表します。ただし明確な定義はなく、そもそも一般的な鍼灸治療は健康を目的として おり、その健康・不健康の程度は身体の外面にでることが多いことから、すべての鍼灸治療が美容鍼灸でもあるといってよいかもしれません。

美容の考え方と美容鍼灸の始まり

東洋医学(中医学)においては、美容は身体の健康も含めたもの、むしろ身体の健康を無視した美容というのはありえないというに見地に立っています。その健康による美しさを「健美(けんび)」と言います。身体の外見に現れる全ての症状は、身体の構造や機能の異常によるものと考えています。

美容鍼灸が特に注目されるようになったのは、中国において「中医美容」として流行りはじめた1980年代半ばのようです。歴史が浅いと思われるかもしれませんが、先ほども述べましたように、鍼灸治療によって得た健康は、結果的には美容につながることからも、初めから美容鍼灸が存在していたともいえます。その後、"東洋的(オリエンタル)"の人気がでてきた欧米に美容鍼灸の考えが一部の富裕層に広まりブームを起こしたといわれています。日本でもここ数年、広がりをみせてきましたが、欧米は美容の意識が高い(エステが身近である)こともあり、現在のところは日本よりも研究がすすんでいると言われています。

美容鍼・美顔鍼と美容鍼灸の違い

美容鍼(美顔鍼-美容針)
美容鍼(美容針 )
美容鍼(美容針)というと、主に顔に直接治療をする鍼のことを指します。本来、顔だけに治療をすることが美容鍼灸ではないのですが、たいてい美容というと顔を思い浮かべるのが一般的であること、また美容で顔面に灸をすることは少なく、また灸というと痕が残ってしまうと考えてしまう女性のためにも、美容鍼灸から"灸"の字をとり、美容鍼と短く省略されたのだと思われます。実際は美容鍼、美顔鍼も美容鍼灸も定義には変わりなく、美容鍼と治療内容に表記されていても、多くの治療院では、顔だけでなく手足や体幹の鍼や灸の治療も行っているようです。なお当サロンの美容鍼でも身体に鍼治療を行っています。
美容鍼(美容針・美顔鍼)について

美肌に影響する体の中の東洋医学的要素と美容鍼灸の効果

東洋医学において体調を左右する3つの大切な要素、血(けつ)水(すい)があります。それぞれが影響しあって、体の中のバランスを整えています。これらの要素の過不足やバランスの乱れが、肌のトラブルや生理不順・生理痛などの女性の悩みを引き起こします。

気:体の機能を調整する物質

最も基礎となるもので、血と水を動かしています。気は体の中にある各器官の機能のどれかが、弱かったりどれかが強くなりすぎたりしないよう、体調・バランスを整えています。この気の異常には主に2つ「気虚」と「気滞」があります。精神的なストレスを感じると気の流れが悪くなったり、過度に消耗してしまいます。食べることでも気を補充できるので、うまく消化し、しっかりと食事をとりゆったりと生活することが大切です。

気虚 気が不足
だるくて疲れやすくなったり、肌のたるみや老化現象の加速
気滞(きたい) 気の流れの低下
精神的に不安定、落ち着きがない、イライラ怒りっぽい、更年期の症状

血:栄養を運ぶ物質

血の異常にも主に2つ「血虚」「お血」があります。月経のある女性にとって食に問題があると「血虚」は発生しやすく、「お血」の主な原因としては、喫煙、ストレス、過剰なダイエットなどがあります。万病のもとと言われる「冷え」もその原因の一つですので、お腹や腰を出すファッションや、血流を悪くするきつい下着などは避けた方がいいでしょう。

血虚 血が不足
各臓器や器官に栄養が行き届かない。肌の老化やシミなど
お血(おけつ) 血の流れの低下
湿疹やニキビ、吹き出物、シミ、クマ、静脈瘤など

水:体の中の正常な水分

普段の生活で脱水症状のように水分が足らなくなることは、あまりありませんが、逆にとりすぎた状態でも悪い影響「水毒」がおきます。水分が体内で過剰になると、それを代謝するのに体に負担をかけ、排泄しきれない水分がたまって、冷えを起こしたりむくみを生じさせます。結果、便秘や下痢の腸の異常もおこし、特に代謝の悪い部分に水はたまりやすいので、もともと体の弱かった部位に影響がでてきます。そうして頭痛、関節痛、鼻炎などを起こし、イライラなどのストレスがたまり、ホルモンバランスが崩れて顔の肌にも悪影響がでてきます。冷たいものを一気に飲まない、温かい物をゆっくり飲むことが大切です。また特別な事情がない限り、喉が渇かない時に無理して飲まない方が体にはよいでしょう。

痰飲(たんいん) 異常な水分がたまった状態
むくみや頭痛、便秘、下痢などのさまざまな症状

鍼灸治療の目的は、こののバランスをうまく整えることです。調整することで、肌荒れやニキビ、しわ、しみなど多くの肌トラブルの原因となる身体的ストレス(ホルモンバランスの異常や体の不調)を取り除きます。顔へ鍼治療をする美顔鍼(美容鍼)は、直接、顔の気・血・水の流れをよくすることができ、部分的にくすみを解消し透明感を出したり、直接リフトアップ効果を生み出し、しわを改善することができます。(顔の鍼の美容鍼(美容針)のページもご覧ください。)

美容鍼灸治療、エステ、リラックスした時間と生活習慣の改善

鍼灸治療は主に身体的ストレスを、気持ちよいエステのマッサージやリラックスした時間と空間は精神的ストレスを、そして普段の生活スタイルの改善方法などについて話すカウンセリングは、外部環境のストレスや身体的ストレスを軽減します。

図:ストレスによる影響と鍼灸・エステなどの効果

環境的(外部)ストレス

身体的ストレス

精神的なストレス

しわ・たるみ、くすみ、しみ、肌荒れ、目のクマ、ニキビ、乾燥、蕁麻疹、アトピーなどのお肌のトラブルのほか、脱毛やむくみなどのトラブルは、これらのストレスを多く受けることにより現れてきます。

美しさを実現し長く維持するためには、これらのさまざまなストレスに対し、鍼灸治療だけでなく多方面からのアプローチを行っていくのが効率的です。美容鍼灸治療は総合的なケアの一部として捉えていただくのがよいと思います。鍼灸治療とエステのトリートメントを同時に受けて、安心な個室で心からリラックスした時間を過ごしていただき、ストレスを解消し、体の中も外も美しくなっていただきたいと願っています。

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